こどもの近視進行抑制について
近年、小児の近視は増加傾向にあります。
小学生の約4割、高校生の約7割が裸眼視力1.0未満と報告されています。
近視患者増加の主な原因は、外遊びの減少や近くを見る作業の増加と考えられています。
近視は、軽度であっても大人になってから緑内障や網膜剝離など、目の病気のリスクを高めることがわかっています。
近視とは??
眼球が前後に伸びて網膜にピントが合わず、モノや字がぼやけて見える状態のことです。
お子さんの「見える」を守るために!
視力が気になったら…
眼科を受診して検査を受けましょう!
目の状態や近視の進行、近視以外の病気がないか詳しく調べてもらいましょう。

近視と診断されたら・・・
近視の対処法について眼科医に相談しましょう!
お子さんの目の状態を確認し、適した方法を相談しましょう。
眼科で行われる近視の対処法
- 近視進行予防の
生活指導 - メガネ・コンタクトレンズ
による矯正 - 近視の進行を
抑える治療
お子さんの「見える」を守るためにできることを医師にご相談ください
近視進行抑制の生活指導
屋外で過ごす時間を増やしましょう!
⇒外遊びは、脳・心・身体の発達にも良いとされています。
近くを見続けないようにしましょう!
⇒近いところを見続ける時間が長いと、近視になりやすいことがわかっています。
姿勢を良くすることや部屋を明るくすることも心がけましょう。
メガネ・コンタクトレンズによる矯正
適切な矯正ができないと視力の発達、学習、身体活動にも影響するとされます。
近視進行を抑える治療の目的
眼球は身体が成長する時期に伸びることが多く、こどものときほど近視が速く進行する可能性があります。早い段階からできるだけ近視が強くなるのを避けることで、将来の見え方を守り、目の病気にかかる可能性を低下させることが治療の目的です。
リジュセア®ミニ点眼液0.025%について
眼球の前後の長さが伸びるのを抑えることで、近視の進行を抑制することが期待できます。

リジュセア®ミニ点眼液0.025%の使用方法
1回1滴、1日1回就寝前に点眼します
毎日続けて点眼することで、近視進行抑制の効果が期待できます。
医師の指示に従って正しくお使いください。
注意点について
点眼後に次の症状があらわれることがございます。
- まぶしく
感じる - かすんで
見える
まぶしさやかすむ症状が回復するまでは以下の項目に気を付けてください。
- ⇒落下の恐れのある遊具の使用
- ⇒屋外のクラブ活動や球技などのスポーツ
- ⇒自転車の運転や機械の操作
必要に応じてサングラスをかけるなど、太陽の光や強い光を直接見ないようにしてください。
定期的に眼科を受診しましょう
点眼期間中および中止後は、定期的に眼科を受診して検査を受けてください。
最初の頃は月に1回、治療に慣れてきたら3か月に1回の受診をお願いします。
点眼中止後に近視の進行が速まる可能性がありますので、自己判断で点眼を中止するのはやめましょう。
治療は10代後半まで続けましょう
近視の進行が安定化する10代後半まで治療を続けることが望ましいです。
治療終了後も、近視が進んでいないことを確認するために定期的に眼科を受診しましょう。
下記に当てはまる患者さんには使用できない可能性がございます
リジュセア®ミニ点眼液0.025%に対し、過敏症の既往歴のある方。
緑内障および狭隅角、前房が浅いなど眼圧上昇の素因のある方。
来院時間のご案内
【初診】13:30~15:00
【再診】13:30~16:30
※治療は「自費診療」になります