網膜・硝子体手術

網膜・硝子体

網膜とは眼の奥にある膜のことで、眼をカメラに例えるとフィルムの役割をしている部分です。ここが障害されると視力が低下して、字を読んだりテレビを見たりできなくなります。硝子体とは瞳の中にあるゼリー状の透明な部分で、眼球の形を整えているものです。これらの部分に何らかの病変がある場合、視力低下や視野異常が起こり日常生活に支障をきたします。全身的な疾患(高血圧・糖尿病など)が原因となっていることが多いため、内科でのコントロールが重要になります。

眼球断面図

 

光干渉断層計(OCT ; Optical Coherence Tomography)とは、赤外線を使い網膜の断面を画像化する機器です。眼底の全体像を立体的に把握でき、黄斑円孔、黄斑前膜、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、網膜剥離などの治療に幅広く使用されています。また検査時間も数秒と短いので、負担なく検査できるようになりました。坪井眼科では手術予定の方をはじめ、多くの方にOCT検査をお受けいただき、網膜の状態を観察し解析することで、疾患の早期発見・診断・治療に役立てています。


網膜・硝子体手術

灌流液(人工房水)を流し入れながら、濁ったり出血したりしている硝子体を取り除き、眼球内をきれいにする手術です。網膜にレーザーで光凝固を行ったり、膜がはっているような場合は、膜をはがしたりします。また剥がれている網膜を元の状態に復位させ、落ち着かせるために空気やガスなどを注入する場合もあります。眼の状態によりこれらを組み合わせることで、疾患が進行しないようにする手術です。
手術時間は眼の状態により異なりますが、30分〜2時間程度です。
また坪井眼科では、手術侵襲の少ない25Gシステムで手術を行っています。これにより、0.6mm程度の傷口が数か所しかできず、手術後の炎症もわずかとなりました。

硝子体手術装置マレニアム
硝子体手術装置 
コンステレーション

視力が回復するのにはしばらく時間がかかります。ガスを注入した方は、1週間程度常に下向きで安静にしてしただくことになります。事前にお仕事の調整や安静などについて、執刀医とご相談下さい。追加手術や再手術が必要な場合もあります。

手術適応疾患

糖尿病網膜症

糖尿病のコントロールが悪い場合、循環不全により網膜の血管が障害され、弱い血管が増えます。弱い血管はすぐに出血し、増殖組織という膜を作ってしまいます。これが網膜を牽引し、網膜剥離を起こすこともあります。進行したものでは手術をしても視力があまり回復せず、失明する可能性もある病気です。

硝子体出血

硝子体出血の原因には、網膜の血管が詰まって網膜が腫れる網膜静脈閉塞症や、網膜に弱い血管ができ、それが破れて出血する糖尿病網膜症、網膜に穴が開く網膜裂孔などがあります。止血剤を服用して自然に吸収するのを待つ場合もありますが、出血の程度や長期にわたって視力が障害される場合は手術となります。

黄斑円孔

網膜で視力を感じる大事な部分(黄斑)に穴があいてしまい、視野中央が見えなくなる病気です。

黄斑前膜

網膜で視力を感じる大事な部分(黄斑)に膜がはってしまう病気です。膜の収縮により視力低下やゆがみなどが起こります。

網膜剥離

網膜がはがれる病気で、網膜に穴があき、そこから眼球内の水が網膜の下に入り込む場合と、硝子体の変性によって網膜が引っ張られ、網膜がはがれる場合があります。


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